古典

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《雨漏りの山》

もる山のほとりにてよめる つらゆき しらつゆもしくれもいたくもるやまはしたはのこらすいろつきにけり (260) 白露も時雨もいたくもる山は下葉残らず色づきにけり 「守山の辺で詠んだ  貫之 白露も時雨もひどく漏る守山は下葉が残らず色付いてし...
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第二百四十段  恋愛論

しのぶの浦の蜑の見るめも所せく、くらぶの山も守る人繁からんに、わりなく通はん心の色こそ、浅からず、あはれと思ふふしぶしの、忘れがたきことも多からめ、親・はらから許して、ひたぶるに迎へ据ゑたらん、いとまばゆかりぬべし。世にあり侘ぶる女の、似げ...
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《さらなる答え》

題しらす よみ人しらす あきのつゆいろいろことにおけはこそやまのこのはのちくさなるらめ (259) 秋の露色々異に置けばこそ山の木の葉は千種なるらめ 「秋の露が様々に違った色を置くからこそ、それに染められて山の木の葉は様々な色になっているの...