山川 信一

古典

船君の歌

七日、けふはかわじりにふねいりたちてこぎのぼるに、かはのみずひてなやみわづらふ。ふねののぼることいとかたし。かゝるあひだにふなぎみの病者もとよりこちごちしきひとにて、かうやうのことさらにしらざりけり。かゝれどもあはじのたうめのうたにめでゝ、...
古典

船君の賞賛

六日、みをつくしのもとよりいでゝなにはにつきてかはじりにいる。みなひとびとおんなおきなひたひにてをあてゝよろこぶことふたつなし。かのふなゑひのあはぢのしまのおほいご、みやこちかくなりぬといふをよろこびて、ふなぞこよりかしらをもたげてかくぞい...
古典

川尻に入る

六日、みをつくしのもとよりいでゝなにはにつきてかはじりにいる。みなひとびとおんなおきなひたひにてをあてゝよろこぶことふたつなし。かのふなゑひのあはぢのしまのおほいご、みやこちかくなりぬといふをよろこびて、ふなぞこよりかしらをもたげてかくぞい...