2024-12

古典

《五節の名残》

五せちのあしたにかむさしのたまのおちたりけるを見て、たかならむととふらひてよめる河原の左のおほいまうちきみ ぬしやたれとへとしらたまいはなくにさらはなへてやあはれとおもはむ (873) 主や誰問へど白玉言はなくにさらば並べてやあはれと思はむ...
古典

《舞姫への賞讃》

五節のまひひめを見てよめる よしみねのむねさた あまつかせくものかよひちふきとちよをとめのすかたしはしととめむ (872) 天つ風雲の通ひ路吹き閉じよ乙女の姿しばし留めむ 「五節の舞姫を見て詠んだ 良峯宗貞 天の風よ、雲の通い路を吹き閉じろ...
古典

《土地褒めに込めた思い》

二条のきさきのまた東宮のみやすんところと申しける時に、おほはらのにまうてたまひける日よめる なりひらの朝臣 おほはらやをしほのやまもけふこそはかみよのこともおもひいつらめ (871) 大原や小塩の山も今日こそは神世の事も思ひ出づらめ 「二条...