2024-10

古典

《修復不可能》

題しらす とものり うきなからけぬるあわともなりななむなかれてとたにたのまれぬみは (827) 浮きながら消ぬる泡ともなりななむ流れてとだに頼まれぬ身は 「題知らず 友則 浮きながら消えてしまう泡ともなってしまいたい。流れてさえも当てにされ...
古典

《長らえても》

題しらす 坂上これのり あふことをなからのはしのなからへてこひわたるまにとしそへにける (826) 逢ふことを長良の橋の長らへて恋ひ渡る間に年ぞ経にける 「題知らず 坂上是則 逢うことが無く長良の橋ように長く生き長らえて恋ひ渡る間に年を経た...
古典

《人から時へ》

題しらす/又は、こなたかなたに人もかよはす よみ人しらす わすらるるみをうちはしのなかたえてひともかよはぬとしそへにける (825) 忘らるる身を宇治橋の中絶えて人も通はぬ年ぞ経にける 「題知らず/または、あちらこちらに人も通わない 詠み人...