2024-09

古典

《落花と失恋》

題しらす そせい法しおもふともかれなむひとをいかかせむあかすちりぬるはなとこそみめ (799)思ふとも離れなむ人をいかがせむ飽かず散りぬる花とこそ見め「題知らず 素性法師思っても離れてしまうだろう人をどうしよう。満足できず散ってしまった花と...
古典

《鶯の我》

題しらす よみ人しらすわれのみやよをうくひすとなきわひむひとのこころのはなとちりなは (798)我のみや世をうくひすとなき侘びむ人の心の花と散りなば「題知らず 詠み人知らず私だけが夫婦仲を鶯のように嫌だ濡れると泣き嘆くのだろうか。人の心が花...
古典

《恋心という花》

題しらす 小野小町いろみえてうつろふものはよのなかのひとのこころのはなにそありける (797)色見えでうつろふ物は世中の人の心の花にぞありける「題知らず 小野小町色が見えないで変わりゆくものは男女の仲の人の心であったのだなあ。」「(見え)で...