古典 《忘れ草の種》 寛平御時御屏風に歌かかせ給ひける時、よみてかきける そせい法し わすれくさなにをかたねとおもひしはつれなきひとのこころなりけり (802) 忘れ草何をか種と思ひしはつれなき人の心なりけり 「寛平御時御屏風に歌を書かせなさった時、詠んで書いた... 2024.09.12 古典
古典 《忘れ草に霜》 題しらす むねゆきの朝臣 わすれくさかれもやするとつれもなきひとのこころにしもはおかなむ (801) 忘草枯れもやするとつれもなき人の心に霜は置かなむ 「題知らず 宗于の朝臣 忘れ草が枯れるかもしれないかと薄情な人の心に霜は置いてほしい。」... 2024.09.11 古典
古典 《思い出になる前に》 題しらす よみ人しらす いまはとてきみかかれなはわかやとのはなをはひとりみてやしのはむ (800) 今はとて君が離れなば我が宿の花をば一人見てや偲ばむ 「題知らず 詠み人知らず もうこれきりと言って君が離れて行ってしまったら、我が家の桜を一... 2024.09.10 古典