2024-08

古典

《関係改善》

仲平朝臣あひしりて侍りけるをかれ方になりにけれは、ちちかやまとのかみに侍りけるもとへまかるとてよみてつかはしける 伊勢 みわのやまいかにまちみむとしふともたつぬるひともあらしとおもへは (780) 三輪の山いかに待ち見む年経とも訪ぬる人もあ...
古典

《住の江の実景》

題しらす 兼覧王 すみのえのまつほとひさになりぬれはあしたつのねになかぬひはなし (779) 住の江のまつほど久になりぬれば葦鶴の音になかぬ日は無し 「題知らず 兼覧王 待つほどがほど久しくなってしまったので、声を出して泣かない日は無い。」...
古典

《二つの嘆き》

題しらす よみ人しらす ひさしくもなりにけるかなすみのえのまつはくるしきものにそありける (778) 久しくもなりにけるかな住の江のまつは苦しきものにぞありける 「題知らず 詠み人知らず 久しくもなってしまったことだなあ。住の江の松ではない...