2024-08

古典

《馴染まない妻》

題しらす かけのりのおほきみ からころもなれはみにこそまつはれめかけてのみやはこひむとおもひし (786) 唐衣慣れば身にこそ纏はれめ掛けてのみやは恋ひむと思ひし 「題知らず 景式王 唐衣を身に着慣れると身に体に纏わるだろうが、衣桁に掛けて...
古典

《理由説明》

返し なりひらの朝臣 ゆきかへりそらにのみしてふることはわかゐるやまのかせはやみなり (785) 行き帰りそらにのみして経ることは我がゐる山の風速みなり 「返し 業平朝臣 行き帰り空でばかり過ごしているのは、雲の私がいる山の風が激しいからな...
古典

《中途半端な夫婦関係》

業平朝臣、きのありつねかむすめにすみけるを、うらむることありてしはしのあひたひるはきてゆふさりはかへりのみしけれはよみてつかはしける きのありつねかむすめ あまくものよそにもひとのなりゆくかさすかにめにはみゆるものから (784) 業平朝臣...