2024-07

古典

《女の皮肉》

題しらす よみ人しらす はなかたみめならふひとのあまたあれはわすられぬらむかすならぬみは (754) 花筐目並ぶ人の数多あれば忘られぬらむ数ならぬ身は 「題知らず 詠み人知らず 見比べる人が沢山いるから忘れられてしまっているだろう。取るに足...
古典

《晴の意味》

題しらす きのとものり くももなくなきたるあさのわれなれやいとはれてのみよをはへぬらむ (753) 雲も無く凪ぎたる朝の我なれやいとはれてのみ世をば経へぬらむ。 「題知らず 紀友則 雲も無く凪いでいる朝の私であるか。どうして、嫌われてばかり...
古典

《都合のいい解釈》

題しらす よみひとしらす みてもまたまたもみまくのほしけれはなるるをひとはいとふへらなり (752) 見ても又またも見まくのほしければ慣るるを人は厭ふべらなり 「題知らず 詠み人知らず 逢っても何度も逢うことがほしいので、慣れるのを人は嫌う...