2024-06

古典

《恋の後始末》

題しらす よみ人しらす よとかはのよとむとひとはみるらめとなかれてふかきこころあるものを (721) 淀川の淀むと人は見るらめどなかれて深き心あるものを 「題知らず 詠み人知らず 淀川が淀むとあなたは見ているだろうが、泣かれて流れる深い心が...
古典

《別れの受け入れ》

題しらす/この歌、ある人のいはく、なかとみのあつま人かうたなり 読人不知 よみ人しらす(一説、なかとみのあつま人)) たえすゆくあすかのかはのよとみなは心あるとや人のおもはむ (720) 絶えず行く明日香の川の澱みなば心あるとや人の思はむ ...
古典

《恋と四季》

題しらす よみ人しらす わすれなむわれをうらむなほとときすひとのあきにはあはむともせす (719) 忘れなむ我を恨むな郭公人のあきには逢はむともせず 「題知らず 詠み人知らず 忘れてしまおう。私を恨むな。郭公は人のあき(秋・飽き)に会おうと...