2024-06

古典

《恋の潮時》

題しらす 小野小町 あまのすむさとのしるへにあらなくにうらみむとのみひとのいふらむ (727) 海人の住む里の標にあらなくにうらみむとのみ人の言ふらむ 「題知らず 小野小町 私は漁師の住む里の案内人でないのに、なぜ浦を見ようと(恨もうと)ば...
古典

《相手の心変わり》

題しらす よみ人しらす ちちのいろにうつろふらめとしらなくにこころしあきのもみちならねは (726) 千々の色に移ろふらめと知らなくに心し秋の紅葉ならねは 「題知らず 詠み人知らず 様々な色に変わっているだろうけれど、わからないことだなあ。...
古典

《終わらない恋》

題しらす よみ人しらす おもふよりいかにせよとかあきかせになひくあさちのいろことになる (725) 思ふよりいかにせよとか秋風に靡く浅茅の色異になる 「題知らず 詠み人知らず 思うよりどうしろと秋風に靡く浅茅の色が変わるのか。」 「(思ふ)...