古典 《孤立無援の恋》 題しらす 読人しらす かりこものおもひみたれてわかこふといもしるらめやひとしつけすは (485) 刈り菰の思ひ乱れて我恋ふと妹知るらめや人し告げずは 「思い乱れて私が恋うとあの子は知っているだろうか。人が告げなければ。」 「刈り菰」は、床に... 2023.09.02 古典
古典 《空に恋う》 題しらす 読人しらす ゆふくれはくものはたてにものそおもふあまつそらなるひとをこふとて (484) 夕暮れは雲の果たてにものぞ思ふ天つ空なる人を恋ふとて 「夕暮れは雲の果てに向かってものを思う。空にいる人を恋うとして。」 「(もの)ぞ」は、... 2023.09.01 古典