古典 《素朴な疑問》 わらひ 真せいほうし(真静法師) けふりたちもゆともみえぬくさのはをたれかわらひとなつけそめけむ (453) 煙立ち燃ゆとも見えぬ草の葉を誰か藁火と名付け初めけむ 「煙立ち燃えるとも思えない草の葉を誰が藁火と名付け始めたのだろう。」 「(見... 2023.07.27 古典
古典 《秋の夜の情景》 かはたけ かけのりのおほきみ(景式王) さよふけてなかはたけゆくひさかたのつきふきかへせあきのやまかせ (452) さ夜更けて半ば長け行く久方の月吹き返せ秋の山風 「夜が更けて大分盛りを過ぎた月を吹き返せ。秋の山風。」 「さ夜」の「さ」は... 2023.07.26 古典
古典 《晩秋の季節感》 にかたけ しけはる(滋春) いのちとてつゆをたのむにかたけれはものわひしらになくのへのむし (451) 命とて露を頼むに難ければ物侘びしらに鳴く野辺の虫 「命として露を頼りにする訳では無いから、もの侘しい様子で鳴く野辺の虫。」 「難ければ」... 2023.07.25 古典