2023-01

古典

《くらぶ山の落葉》

これさたのみこの家の歌合のうた としゆきの朝臣 わかきつるかたもしられすくらふやまききのこのはのちるとまかふに (295) 我が来つる方も知られずくらぶ山木木の木の葉の散ると紛ふに 「是貞の親王の家の歌合の歌  敏行の朝臣 私が来た方向も知...
古典

《水の括り染め》

二条の后の春宮のみやす所と申しける時に、御屏風にたつた河にもみちなかれたるかたをかけりけるを題にてよめる なりひらの朝臣 ちはやふるかみよもきかすたつたかはからくれなゐにみつくくるとは (294) ちはやぶる神世も聞かず竜田川唐紅に水括ると...
古典

《紅の浪》

二条の后の春宮のみやす所と申しける時に、御屏風にたつた河にもみちなかれたるかたをかけりけるを題にてよめる  そせい もみちはのなかれてとまるみなとにはくれなゐふかきなみやたつらむ (293) 紅葉葉の流れて止まる湊には紅深き浪や立つらむ 「...