古典 第二百三十段 狐の文化的価値 五条内裏には、妖物(ばけもの)ありけり。藤大納言殿語られ侍りしは、殿上人ども黒戸にて碁をうちけるに、御簾をかかげて見るものあり。「誰そ」と見向きたければ、狐、人のやうについ居てさし覗きたるを、「あれ狐よ」ととよまれて、惑ひ逃げにけり。未練の... 2022.11.02 古典
古典 《秋の野への招待》 寛平御時きさいの宮の歌合のうた ありはらのむねやな あきのののくさのたもとかはなすすきほにいててまねくそてとみゆらむ (243) 秋の野の草の袂か花すすき穂に出でて招く袖と見ゆらむ 「宇多天皇の御代皇后温子様の歌合の歌 在原棟梁 秋の野... 2022.11.01 古典