古典 春は名のみの・・・ 春のはしめによめる ふちはらのことなほ はるやときはなやおそきとききわかむうくひすたにもなかすもあるかな (10) 春や疾き花や遅きと聞き分かむ鶯たにも鳴かずあるかな 「春の初めに詠んだ 藤原言直 春が早いのか、花が遅いのか、聞き分... 2021.05.06 古典
古典 第七段 もののあわれを失わずさっさと死ぬべきだ あだし野の露きゆる時なく、鳥辺山の烟立ちさらでのみ住みはつるならひならば、いかにもののあはれもなからん。世はさだめなきこそいみじけれ。 命あるものを見るに、人ばかり久しきものはなし。かげろふの夕を待ち、夏の蝉の春秋を知らぬもあるぞかし。つく... 2021.05.05 古典
古典 春の里の雪 ゆきのふりけるをよめる きのつらゆき かすみたちこのめもはるのゆきふれははななきさともはなそちりける (9) 霞立ち木の芽もはるの雪降れば花無き里も花ぞ散りける 「霞が立ち木の芽も張る春。その春に雪が降るので、まだ花の咲かない里も花が散る... 2021.05.04 古典