古典 和歌への賛美 やまとうたは、ひとのこころをたねとして、よろづのことのはとぞなれりける。世中にある人、こと、わざ、しげきものなれば、心におもふことを、見るもの、きくものにつけて、いひいだせるなり。花になくうぐひす、水にすむかはづのこゑをきけば、いきとしいけ... 2021.03.31 古典
古典 「『土佐日記』一月二十日」から 「ひとのこころ」が「人の一つの心」を意味していることは、「よろづ」との対句以外にも根拠を上げることが出来る。『土佐日記』の一月二十日の記述に次のようにある。 「青海原振り放け見れば春日なる三笠の山に出でし月かも」 とぞ詠めりける。かの国の人... 2021.03.30 古典
古典 『古今和歌集・仮名序』を読む これまで『伊勢物語』『土佐日記』と貫之が著した書を読んできた。(私は『伊勢物語』も貫之によるものと考えている。)ならば、やはり、『古今和歌集』を読まずにはいられない。しかし、『古今和歌集』は難物である。私の力で読み通せるか、自信が持てない。... 2021.03.29 古典