古典 薬師の贈り物 廿九日、おほみなとにとまれり。くすしふりはへてとうそ白散さけくはへてもてきたり。こころざしあるににたり。 廿九日、大湊に泊まれり。薬師ふりはへて屠蘇白散酒加へて持て来たり。志あるに似たり。 ふりはへて:わさわざ。ことさらに。 屠蘇白散:どち... 2020.10.07 古典
古典 心が伴わない贈り物 廿八日、うらどよりこぎいでゝおほみなとをおふ。このあひだにはやくのかみのこやまぐちのちみね、さけよきものどももてきてふねにいれたり。ゆくゆくのみくふ。 ようやく舟が動き出した。門出からもう一週間も経っているのにほとんど進んでいない。この間に... 2020.10.06 古典
古典 酒良き物 廿八日、うらどよりこぎいでゝおほみなとをおふ。このあひだにはやくのかみのこやまぐちのちみね、さけよきものどももてきてふねにいれたり。ゆくゆくのみくふ。 廿八日、浦戸より漕ぎ出でゝ大湊を追ふ。この間に早くの守の子山口千岑、酒良き物ども持て来て... 2020.10.05 古典