2024-02

古典

《逢えない嘆き》

題しらす とものり いのちやはなにそはつゆのあたものをあふにしかへはをしからなくに (615) 命やは何ぞは露の徒物を逢ふにし替へば惜しからなくに 「題知らず 友則 命とは何なのか。露のようにはかない物よ。逢うことに替えるのなら惜しくもない...
古典

《強烈な皮肉》

題しらす みつね たのめつつあはてとしふるいつはりにこりぬこころをひとはしらなむ (614) 頼めつつ逢はで年経る偽りに懲りぬ心を人は知らなむ 「題知らず 躬恒 頼りにさせながら逢わないで年を過ごす偽りに懲りない心を人は知ってほしい。」 「...
古典

《命を支える約束》

題しらす ふかやふ いまははやこひしなましをあひみむとたのめしことそいのちなりける (613) 今は早恋ひ死なましを逢ひ見むと頼めし言ぞ命なりける 「題知らず 深養父 今はもう恋い死んでしまっていただろうに。逢おうという言葉が命であったのだ...