2023-09

古典

《秋の恋》

題しらす 読人しらす あきのののをはなにましりさくはなのいろにやこひむあふよしをなみ (497) 秋の野の尾花に混じり咲く花の色にや恋ひむ逢ふ由を無み 「秋の野のススキに交じり咲く花のように心を表して恋しようか。逢う術がないので。」 「秋の...
古典

《恋の熱情》

題しらす 読人しらす ひとしれすおもへはくるしくれなゐのすゑつむはなのいろにいてなむ (496) 人知れず思へば苦し紅の末摘花の色に出でなむ 「人知れず思うので苦しい。紅の末摘花のように顔色に出してしまおう。」 「(思へ)ば」は、接続助詞で...
古典

《恋の条件》

題しらす 読人しらす おもひいつるときはのやまのいはつつしいはねはこそあれこひしきものを (495) 思ひ出づる常磐の山の岩躑躅言はねばこそあれ恋ひしきものを 「言わないのでこうしているが、何とも恋しいことだなあ。」 「思ひ出づる常磐の山の...