古典

《恋を秘す理由》

題しらす とものり したにのみこふれはくるしたまのをのたえてみたれむひとなとかめそ (667) 下にのみ恋ふれば苦し玉の緒の絶えて乱れむ人な咎めそ 「題知らず 友則 心の内でばかり恋しく思っていると苦しい。乱れよう。人は咎めるな。」 「(恋...
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《清らかな愛》

題しらす 平貞文 しらかはのしらすともいはしそこきよみなかれてよよにすまむとおもへは (666) 白河の知らずとも言はじ底清みなかれて世世にすまむと思へば 「題知らず 平貞文 知らないとも言うまい。心底清らかに長く通おうと思うので。」 「白...
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《効果的な技巧》

題しらす 清原ふかやふ みつしほのなかれひるまをあひかたみみるめのうらによるをこそまて (665) 満つ潮の流れひるまを逢ひ難みみるめの浦によるをこそ待て 「題知らず 清原深養父 昼間は逢い難いので、夜を待っているが・・・。」 「満つ潮の流...