古典 《恋の事情》 題しらす よみ人しらす むはたまのやみのうつつはさたかなるゆめにいくらもまさらさりけり (647) 射干玉の闇の現は定かなる夢にいくらも勝らざりけり 「題知らず 詠み人知らず 真っ暗な現実は、はっきりした夢に少しも勝らなかったなあ。」 射干... 2024.03.13 古典
古典 《不安の解消》 返し なりひらの朝臣 かきくらすこころのやみにまよひにきゆめうつつとはよひとさためよ (646) 掻き暗す心の闇に迷ひにき夢現とは世人定めよ 「返し 業平の朝臣 私を暗くする心の闇に迷ってしまった。夢が現かとは、世人が決めなさい。」 「(迷... 2024.03.12 古典
古典 《禁忌の恋》 業平朝臣の伊勢のくににまかりたりける時、斉宮なりける人にいとみそかにあひて又のあしたに人やるすへなくて思ひをりけるあひたに、女のもとよりおこせたりける よみ人しらす きみやこしわれやゆきけむおもほえすゆめかうつつかねてかさめてか (645)... 2024.03.11 古典