2023-06

古典

《明石の旅情》

題しらす よみ人しらす/このうたは、ある人のいはく、柿本人麿か歌なり ほのほのとあかしのうらのあさきりにしまかくれゆくふねをしそおもふ (409) ほのぼのと明石の浦の朝霧に島隠れ行く舟をしぞ思ふ 「題知らず 詠み人知らず/この歌は、或人が...
古典

《旅心》

題しらす よみ人しらす みやこいててけふみかのはらいつみかはかはかせさむしころもかせやま (408) 都出でて今日みかの原泉川川風寒し衣かせ山 「都を出で今日見る瓶の原。泉川は川風寒い。衣を貸せ、鹿背山よ。」 「けふみかのはら」は、「今日見...
古典

《旅立ち》

おきのくにになかされける時に舟にのりていてたつとて、京なる人のもとにつかはしける 小野たかむらの朝臣 わたのはらやそしまかけてこきいてぬとひとにはつけよあまのつりふね (407) 海の原八十島目がけて漕ぎ出でぬと人には告げよ海人の釣船 「隠...