古典 《旅の心細さ》 あつまへまかりける時みちにてよめる つらゆき いとによるものならなくにわかれちのこころほそくもおもほゆるかな (415) 糸に縒る物ならなくに別れ路の心細くも思ほゆるかな 「関東へ下った時旅の途中で詠んだ 貫之 糸に縒るものではないのに別れ... 2023.06.13 古典
古典 《旅へのいざない》 こしのくにへまかりける時しら山を見てよめる みつね きえはつるときしなけれはこしちなるしらやまのなはゆきにそありける (414) 消え果つる時し無ければ越路なる白山の名は雪にぞありける 「北陸地方に下った時白山を見て詠んだ 躬恒 消え果てる... 2023.06.12 古典
古典 《女の旅》 あつまの方より京へまうてくとてみちにてよめる おと やまかくすはるのかすみそうらめしきいつれみやこのさかひなるらむ (413) 山隠す春の霞ぞうらめしきいづれ都の境なるらむ 「関東の方から京へ上って来るということで旅の途次に詠んだ 乙 山... 2023.06.10 古典