2023-03

古典

《長寿への願い》

古今集 巻七:賀 題しらす よみ人しらす わかきみはちよにやちよにさされいしのいはほとなりてこけのむすまて (343) 我が君は千代に八千代に細石の巌となりて苔の生すまで 「私のあなたは千年八千年と小石が成長し大岩になって苔が生えるまで長生...
古典

《鏡に映る老い》

歌たてまつれとおほせられし時によみてたてまつれる きのつらゆき ゆくとしのをしくもあるかなますかかみみるかけさへにくれぬとおもへは (342) 行く年の惜しくもあるかな増鏡見る影さへに暮れぬと思へば 「歌を天皇が献上しろと仰せられた時にお詠...
古典

《川の流れのように》

年のはてによめる はるみちのつらき きのふといひけふとくらしてあすかかはなかれてはやきつきひなりけり (341) 昨日と言ひ今日と暮らして飛鳥川流れて早き月日なりけり 「年の果てに詠んだ 春道列樹 昨日と言い今日と暮らして、飛鳥川が流れるよ...