古典 《自然の驚異への感動》 これさたのみこの家の歌合によめる としゆきの朝臣 しらつゆのいろはひとつをいかにしてあきのこのはをちちにそむらむ (257) 白露の色は一つをいかにして秋の木の葉を千々に染むらむ 「是貞の親王の家の歌合で詠んだ 敏行の朝臣 白露の色は一つ... 2022.12.03 古典
古典 第二百三十八段 兼好の自慢話 その六 ~人物識別~ 一、賢助僧正にともなひて、加持香水を見侍りしに、いまだ果てぬほどに、僧正帰りて侍りしに、陳の外まで僧都見えず。法師どもを帰して求めさするに、「同じさまなる大衆多くて、え求め逢はず」と言ひて、いと久しくして出でたりしを、「あなわびし。それ、求... 2022.12.02 古典
古典 《秋風の歩み》 いしやまにまうてける時、おとは山のもみちを見てよめる つらゆき あきかせのふきにしひよりおとはやまみねのこすゑもいろつきにけり (256) 秋風の吹きにし日より音羽山峰の梢も色づきにけり 「石山寺に参詣した時、音羽山の紅葉を見て詠んだ ... 2022.12.01 古典