古典 《なぜそう見えるのか》 水のほとりに梅花さけりけるをよめる 伊勢 としをへてはなのかかみとなるみつはちりかかるをやくもるといふらむ (44) 年を経て花の鏡となる水はちりかかるをや曇ると言ふらむ 「年久しくずっと花の鏡となる水は、花が水面に散りかかるのを曇ると言... 2021.07.24 古典
古典 第三十六段 気配りのできる女 久しくおとづれぬ比、いかばかりうらむらんと、我が怠り思ひ知られて、言葉なき心地するに、女のかたより、仕丁やある、ひとり、など言ひおこせたるこそ、ありがたくうれしけれ、さる心ざましたる人ぞよきと、人の申し侍りし、さもあるべき事なり。 仕丁:(... 2021.07.23 古典
古典 《世界を反転する》 水のほとりに梅花さけりけるをよめる 伊勢 はることになかるるかはをはなとみてをられぬみつにそてやぬれなむ (43) 春毎に流るる河を花と見て折られぬ水に袖や濡れなむ 「水の辺に梅の花が咲いているのを詠んだ 伊勢 来る春ごとに、流れる河に映... 2021.07.22 古典