2021-04

古典

和歌の効用②

しかあるのみにあらず。さざれいしにたとへ、つくば山にかけてきみをねがひ、よろこび身にすぎ、たのしび心にあまり、ふじのけぶりによそへて人をこひ、松虫のねにともをしのび、たかさご、すみの江のまつも、あひおひのやうにおぼえ、をとこ山のむかしをおも...
古典

和歌の効用①

しかあるのみにあらず。さざれいしにたとへ、つくば山にかけてきみをねがひ、よろこび身にすぎ、たのしび心にあまり、ふじのけぶりによそへて人をこひ、松虫のねにともをしのび、たかさご、すみの江のまつも、あひおひのやうにおぼえ、をとこ山のむかしをおも...
古典

いまといにしえ

今の世中、いろにつき、人のこころ、花になりにけるより、あだなるうた、はかなきことのみいでくれば、いろごのみのいへに、むもれ木の人しれぬこととなりて、まめなるところには、花すすきほにいだすべきことにもあらずなりにたり。 花すすき:「穂に出づ」...