古典 『古今和歌集』の意義 かく、このたび、あつめえらばれて、山した水のたえず、はまのまさごのかずおほくつもりぬれば、いまは、あすかがはのせになる、うらみもきこえず、さざれいしのいはほとなる、よろこびのみぞあるべき。 「このように、この度、集め選ばれて、(山した水のよ... 2021.04.14 古典
古典 『古今和歌集』成立の事情 かかるに、いま、すべらぎのあめのしたしろしめすこと、よつの時ここのかへりになむなりぬる。あまねきおほむうつくしみのなみ、やしまのほかまでながれ、ひろきおほむめぐみのかげ、つくば山のふもとよりもしげくおはしまして、よろづのまつりごとをきこしめ... 2021.04.13 古典
古典 今の歌人の状況③ をののこまちは、いにしへのそとほりひめの流なり。あはれなるやうにて、つよからず。いはば、よきをうなの、なやめる所あるににたり。つよからぬは、をうなのうたなればなるべし。 「小野小町は、古の衣通姫の流れを酌む。あわれを感じさせるようであって、... 2021.04.12 古典