誠先生の話

『舞姫』の鑑賞については、特に付け加えることがありません。島田美奈子さんがあらゆる面から論じてくれました。この六年間の島田さんの成長は著しいものがありました。学んだことを生きることに応用できるようになりました。勉強が机上の空論ではなくなりました。
島田さんは、大学で国語科教育を専攻するそうです。教育、特に言葉の教育の果たす役割の重要性に気が付いたからだそうです。国語教師である私からすれば、少し複雑な思いもしますが、嬉しい気持ちの方が強いです。どうか、豊太郎のような人間を生み出すことのない教育を考えてください。

コメント

  1. すいわ より:

    北都先生、中高六年分、文芸部の活動に参加させて頂き有り難うございました。島田さん、卒業おめでとうございます。島田さんは国語が苦手で、お母様のお勧めで「仕方なく」文芸部に入られたのでしたね。そんな方が文芸部を経て国語科教育の道を目指される。沢山の可能性の扉を用意してくれているのが学校という場なのだなぁと感じました。扉を開くかどうかは本人次第、先生方はそれぞれの扉の前でプレゼンして下さる訳ですね。北都先生、大成功です。
    北都先生は問題提起されて、部員の方達にたっぷりの考える時間を下さった、口出しせず、彼女達が答えに辿り着くのを辛抱強く見守って下さった。それが正しくても、間違っていても、しっかり評価をして下さった。大人の在り方をみせて頂きました。文芸部の皆さんと一緒に中高国語の授業をおさらい出来て、私も豊かな時間を過ごさせて頂きました。感謝致します。

    • 山川 信一 より:

      北都先生は、私の理想とする先生です。私の現役時代の反省を踏まえて造型しました。活動の場を部活にしたのは、教室では生徒がなかなか本音を言わないからです。
      それは、授業にはお約束の〈正解〉があって、それを言わないと恥をかくからです。だから、誰も進んで口を開こうとしません。しかし、生徒にはいろいろな思いがあり、口を開けばこの部員たちのように言いたい放題のはずなのです。本来国語の授業はこんな風に進めていくべきです。その見本を示しました。この「国語教室」がその参考になればと思っています。
      中高の国語の授業で扱われる代表的作品を扱いました。誰しも一度は読んだ話でしょう。読解の参考にしていただければ幸いです。
      長い間お付き合いくださりありがとうございました。感謝申し上げます。

  2. なつはよる より:

    北都先生は、山川先生そのものです!!卒業生の読者はみんな、少し読み始めただけでそう思うでしょう。確か、最初のころに「特に人気があるわけではない」と書いてあったと思いますが、そこだけは違います(笑)!!
    いつもあたたかい目で生徒の全員を見てくださっていたことを思い出し、とても感謝しています。

    • 山川 信一 より:

      身に余るお言葉ありがとうございます。本当の授業にような刺激に欠けるのか、少し疲れ気味でしたが、あなたのお言葉を励みに「国語教室」を再開します。
      是非また参加してください。よろしくお願いします。

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