2020-06

古典

石炭をば早や積み果てつ

石炭をば早や積み果てつ。中等室の卓のほとりはいと静にて、熾熱燈《しねつとう》の光の晴れがましきも徒《いたづら》なり。今宵は夜毎にこゝに集ひ来る骨牌《カルタ》仲間も「ホテル」に宿りて、舟に残れるは余一人のみなれば。 「まず題名の「舞姫」から考...
古典

舞姫     森鷗外

年度が替わりました。ついに、あたしは高校三年生になりました。春菜先輩は卒業して、文学部の哲学科に進みました。あたしはどうしようかな。まだ迷っています。 班は再編制されて、あたしが班長で、高二の桐野美鈴、中三の小山内純子に、高一の江波一美が加...
古典

誠先生の話

『山月記』では、次の二つのことを学びました。 一つは、李徴のような人物が存在することです。李徴の人物像は、現代のエリートと言われる人たちにも共通しているはずです。そして、誰しも李徴的な一面を持つことです。読むとは、自分を読むことです。作品を...