古典

《恋人のような花》

朱雀院のをみなへしあはせによみてたてまつりける  藤原定方朝臣 あきならてあふことかたきをみなへしあまのかはらにおひぬものゆゑ  (231) 秋ならで逢ふこと難き女郎花天の河原に生ひぬものゆゑ 「朱雀院の女郎花合わせに詠んで、献上した  藤...
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第二百十七段  ある大金持ちの蓄財法

或大福長者の言はく、「人は万をさしおきて、ひたぶるに徳をつくべきなり。貧しくては生けるかひなし。富めるのみを人とす。徳をつかんと思はば、すべからく、まづその心づかひを修行すべし。その心と言ふは、他のことにあらず。人間常住の思ひに住して、かり...
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《靡く女郎花》

朱雀院のをみなへしあはせによみてたてまつりける 時平 左のおほいまうちきみ をみなへしあきののかせにうちなひきこころひとつをたれによすらむ (230) 女郎花秋の野風にうち靡き心一つを誰に寄すらむ 「朱雀院の女郎花合わせに詠んで、献上した ...