古典

古典

《清らかな愛》

題しらす 平貞文 しらかはのしらすともいはしそこきよみなかれてよよにすまむとおもへは (666) 白河の知らずとも言はじ底清みなかれて世世にすまむと思へば 「題知らず 平貞文 知らないとも言うまい。心底清らかに長く通おうと思うので。」 「白...
古典

《効果的な技巧》

題しらす 清原ふかやふ みつしほのなかれひるまをあひかたみみるめのうらによるをこそまて (665) 満つ潮の流れひるまを逢ひ難みみるめの浦によるをこそ待て 「題知らず 清原深養父 昼間は逢い難いので、夜を待っているが・・・。」 「満つ潮の流...
古典

《噂の否定》

題しらす/この歌、ある人、あふみのうねめのとなむ申す 読人しらす(一説、あふみのうねめ) やましなのおとはのやまのおとにたにひとのしるへくわかこひめかも (664) 山科の音羽の山の音にだに人の知るべく我が恋ひめかも 「題知らず 詠み人知ら...