古典

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《恋の後ろめたさ》

題しらす よみ人しらす よしのかはみつのこころははやくともたきのおとにはたてしとそおもふ (651) 吉野川みつの心は速くとも滝の音には立てじとぞ思ふ 「題知らず 詠み人知らず 吉野川の水のように私の心は激しくても、滝のように音は立てまいと...
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《関係の露見》

題しらす よみ人しらす なとりかはせせのうもれきあらはれはいかにせむとかあひみそめけむ (650) 名取川瀬々の埋もれ木現れば如何にせむとか逢ひ見初めけむ 「名取川の多くの瀬の埋もれ木が現れたらどうしようと思い情を交わし始めたのだろうかなあ...
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《隠された本音》

題しらす よみ人しらす きみかなもわかなもたてしなにはなるみつともいふなあひきともいはし (649) 君が名も我が名も立てじ難波なるみつとも言ふなあひきとも言はじ 「題知らず 詠み人知らず 「君の噂も私の噂も立てまい。見たとも言うな。逢った...