古典 第二百二十七段 仏教音楽の起源 六時礼賛は、法然上人の弟子、安楽といひける僧、経文を集めて造りて、勤めにしけり。その後、太秦の善観房といふ僧、節博士を定めて、声明になせり。一念の念仏の最初なり。後嵯峨院の御代より始まれり。法事讃も、同じく善観房始めたるなり。 六時礼賛:晨... 2022.10.26 古典
古典 《藤袴の香り》 ふちはかまをよみて人につかはしける つらゆき やとりせしひとのかたみかふちはかまわすられかたきかににほひつつ (240) 宿りせし人の形見か藤袴忘られ難き香に匂ひつつ 「藤袴を詠んで人にやった 貫之 私の所にお泊まりになった君の形見の... 2022.10.25 古典
古典 第二百二十六段 『平家物語』の起源 後鳥羽院の御時、信濃前司行長、稽古の誉ありけるが、楽府の御論議の番に召されて、七徳の舞を二つ忘れたりければ、五徳の冠者と異名をつきにけるを、心憂き事にして、学問を捨てて遁世したりけるを、慈鎮和尚、一芸あるものをば下部までも召し置きて、不便に... 2022.10.24 古典