古典 《都の若菜摘み》 題しらす よみ人しらす みやまにはまつのゆきたにきえなくにみやこはのへのわかなつみけり (19) み山には松の雪だに消えなくに都は野辺の若菜摘みけり み山:「み」は接頭辞。歌語では「山」をこう言う。 だに:さえ。最も消えやすい雪でさえ。 ... 2021.05.27 古典
古典 第十六段 楽器について 神楽こそなまめかしく、おもしろけれ、おほかた、ものの音には、笛・篳篥(ひちりき)。常に聞きたきは、琵琶・和琴(わごん)。 神楽:神を慰めるため、神前で奏する歌舞。 なまめかしく:「なまめく」の形容詞化。優美だ。雅やかだ。若さ・清らかさ・上品... 2021.05.26 古典
古典 《もうすぐ若菜摘み》 題しらす よみ人しらす かすかののとふひののもりいててみよいまいくかありてわかなつみてむ (18) 春日野の飛火の野守出でて見よ今幾日有りて若菜摘みてむ 飛火の野守:飛火野の番人。春日野の一部で、烽火台が置かれたところ。 摘みてむ:「て」... 2021.05.25 古典