2021-04

古典

第五段 不幸は理想的な生活への入り口

不幸に愁(うれへ)に沈める人の、頭(かしら)おろしなど、ふつつかに思ひとりたるにはあらで、有るかなきかに門さしこめて、待つこともなく明し暮したる、さるかたにあらまほし。 顕基中納言の言ひけん、配所の月、罪なくて見ん事、さも覚えぬべし。 不幸...
古典

雪の付いた枝

題しらす   よみ人しらす こころさしふかくそめてしをりけれはきえあへぬゆきのはなとみゆらむ (7) こころざし深く染めてし折りければ消え敢へぬ雪の花と見ゆらむ こころざし:注意を集中させること。気を配る心。 そめて:心に染み付けて。 (そ...
古典

第四段 来世への備え

後の世の事、心にわすれず、仏の道うとからぬ、こころにくし。 「来世のことを、常に心に置き、仏道修行を怠らないのが、おくゆかしい。」 「願はしかるべき事」が続いている。現世だけではなく、死んだ後のことにも気配りして生活すべきだと言う。とかく人...