酒良き物

廿八日、うらどよりこぎいでゝおほみなとをおふ。このあひだにはやくのかみのこやまぐちのちみね、さけよきものどももてきてふねにいれたりゆくゆくのみくふ

廿八日、浦戸より漕ぎ出でゝ大湊を追ふ。この間に早くの守の子山口千岑、酒良き物ども持て来て船に入れたり。行く行く飮み食ふ。

おふ:場所を目指して進む。
はやくのかみのこ:以前の国司の子

問「さけよきものどももてきてふねにいれたりゆくゆくのみくふ。」の傍線部からどんなことがわかるか、答えなさい。

コメント

  1. すいわ より:

    お酒や良い物(?)などを持って来て、船内に差し入れした。「ゆくゆくのみくふ」将来的に、と言うことですよね?今は飲み食いしない。良い物は食べ物?お正月前に節会の支度を届けたのでしょうか?

    • 山川 信一 より:

      ここは前の日の出来事と対照的に描かれています。「酒よきもの」は「酒なに」と、「舟に入れたり」はあの感動的な交流と。
      馬の鼻向けの場面と同じ構成です。

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