ものにかきつく

をとこもすなる日記といふものを、をむなもしてみむとてするなり。それのとしのしはすのはつかあまりひとひのいぬのときにかどです。そのよしいさゝかものにかきつく。あるひと、あがたのよとせいつとせはてゝれいのことゞもみなしをへて、げゆなどとりて、すむたちよりいでてふねにのるべきところへわたる。かれこれしるしらぬおくりす。としごろよくくらべつるひとびとなむわかれがたくおもひてそのひしきりにとかくしつゝのゝしるうちによふけぬ。

問 傍線部はどういうことを言っているのか、答えなさい。

コメント

  1. すいわ より:

    その様子を少しばかりものに書きつける
    →(慌ただしい旅立ちだったけれど)これからの旅の様子をポツリポツリと書き綴っていく、紀行文を書き始める、ということを言っている

    • 山川 信一 より:

      『礼記』に「教学相長ず。」とあります。教えることは学ぶことです。教師も生徒も共に成長するのです。すいわさんのコメントを読み、この言葉を思い出しました。
      「(慌ただしい旅立ち)だったけれど」とありますが、事実はこうであったとしても、これは今現在書いていると読むべきでしょう。だから、(慌ただしい中で)です。

  2. すいわ より:

    なるほど!その一日という現在にある、現在進行中の事と捉えるべきですね。頭の中で日記はその日1日を振り返って書くという観念になっていて、完了した事象のように書いてしまいました。納得です。

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