2020-03

古典

誠先生の感想

「父親は、少し離れたがけっぷちに腰を下ろして、黙ってたばこをふかしていた。」とありました。あの時、父親は、妻を死なせてしまったのは自分のせいだと思っていたんじゃないでしょうか。顔向けができないという思いだったんじゃないでしょうか。だから、家...
古典

苦笑いとハンチング

バスが来ると、父親は右手でこちらの頭をわしづかみにして、「んだら、ちゃんと留守してれな。」 と揺さぶった。それが、いつもより少し手荒くて、それで頭が混乱した。んだら、さいなら、と言うつもりで、うっかり、「えんびフライ。」と言ってしまった。 ...
古典

父と息子の会話

父親が夕方の終バスで町へ出るので、独りで停留所まで送っていった。谷間はすでに日がかげって、雑魚を釣った川原では早くも河鹿が鳴き始めていた。村外れのつり橋を渡り終えると、父親はとって付けたように、「こんだ正月に帰るすけ、もっとゆっくり。」と言...